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出展者特集記事

BLUE TAG

【BLUE TAG】
オフラインAI粒子画像解析ソフトが拓く、材料開発の新たな地平『AIPAS』
-人間の目と同等レベルの粒子画像認識を実現-

2026年1月7日

BLUE TAGは2018年、ミクロ分野に特化したAI画像解析技術で日本の材料開発を支えることを目的に設立された。粒子や微細構造の評価は多くの産業の最上流にあるが、属人的で効率化しづらい領域でもある。こうした課題に向き合うため、2021年からAI粒子画像解析ソフト「AIPAS」の開発を開始した。
nano tech 2026では、AIを用いた粒子解析画像解析ソフトウェアである、この『AIPAS(AI Particle Analyzing Software)』が紹介される。本記事では「AIPAS」の概要を紹介しnano tech展探訪の参考としたい。

1.「二値化」の限界を超える、圧倒的な解析力

高機能材料の開発現場において、SEM/TEM画像の解析は避けて通れない工程だ。しかし、従来の「二値化」処理では、粒子同士が重なった凝集部や、コントラストの低いナノ粒子の分離は困難であった。
AIPASは、この課題を解決するために開発された、粒子に特化した二値化不要のAI画像解析ソフトウェアである。 300万個以上の教師データで鍛え上げられたAIは、人間と同等の認識力を持ち、複雑な凝集粒子や焼結体の粒界さえも、クリック一つで正確かつ個別に分離する。
対応力はナノ粒子、凝集粒子、結晶構造、繊維状構造など従来ソフトが苦手とした画像を「人の目」レベルで解析が可能であり、操作性については、複雑な閾値調整やプログラミングは一切不要で誰でも均質な結果が得られる。

図1. 二値化手法では検出が困難な凝集粒子やTEM粒子のAIPASによる解析結果

2.オフラインによるAIの社内資産化

クラウド全盛の時代にあって、AIPASはあえて「完全オフライン」かつ「追加学習機能」を搭載することに拘った。これには、セキュリティ以上の重要な意味がある。AIPASはインターネット接続を必要とせず、すべての解析・学習プロセスがPC内部で完結する。さらに、ユーザーが解析結果を修正し、学習させることが可能だ。これにより、汎用的なAIが「自社の材料のクセを熟知した専用AI」へと進化していく。
サブスク型のクラウドAIは、解約すれば何も手元に残らない。一方、AIPASで育てたAIモデルは、すべてお客様だけの「技術資産」として社内に蓄積される。 熟練者の評価基準をAIに継承させ、永続的に社内で運用ができ、つまりAIPASは、AIを消費するのではなく「資産化」するためのツールになるわけだ。

図2. 解析結果編集(AI補助付き)→AIモデルの追加学習まで、すべてオフライン環境で実行可能

3. 画像解析から「材料形態DXプラットフォーム」へ

AIPASにより、「粒子を正確に計測する」という課題が解決されつつある今、R&Dの現場で研究者が真に求めているのは、「粒子の形状が、実際の材料性能にどう影響しているか」の解明だ。 平均粒径(D50)だけでは説明がつかない製品の性能差や強度の違い。その答えは、粒子の「複雑な形」や「3次元的な分布」の中に隠されている。単なる計測ソフトではなく、その関係性を解き明かすための「プラットフォーム」が必要なのだ。
次世代技術プレビューとして、 今回nano tech 2026では、この構想を具現化する2つの新機能が先行公開される。

① 形態評価マトリクス(技術プレビュー): 粒径、円形度、アスペクト比など、AIが抽出した多次元データを可視化し、材料特性との相関を探索する分析機能を開発中。「測って終わり」ではなく、データから新たな知見を導き出す。構想としては、粒子サイズ・アスペクト比・円形度・位置情報などの粒子形態データをもとに、

といった、“計測の先”を扱える環境を用意することを目指している。

② 3D Analyzer(技術プレビュー): CT/FIB-SEM画像から、粒子ごとの輪郭を保ったまま3Dモデルを再構築。体積や表面積を定量化し、2Dでは見えなかった構造上の課題にアプローチする。併せて、将来的な構想として、通常のSEM/TEM画像から得られる2D形態データを使い、粒子ごとに3D近似形状を推定する仕組みも検討中だ。
これにより、

といった、新しい視点で材料を捉える可能性が広がる。

図3. AIPASの形態解析機能イメージ(開発中の技術プレビュー)。多次元相関や3D再構築からスタート

4.AIPASのアップデート

BLUE TAG社はAIPASの機能向上を続けており、粒子解析から形態分析、3D評価まで一気通貫で扱える設計を加味することで、粒子形態を材料理解と開発の中心に据える新しい研究スタイルを支援する。「高精度な解析」を入り口に、「自社専用AIの資産化」を経て、「材料理解の深化」へ進む。 AIPASが提案するのは、単なるソフトウェアの導入ではなく、材料開発における評価プロセスのDXそのものであり、今後の進化を期待したい。
nano tech 2026の展示ブースにはデモ用PCが用意され、訪問者の粒子画像解析依頼にも応じる。希望者は画像データ(紙ハード、電子データ何れも対応可能)を持参すれば、その場でAIPASの解析結果を見ることができる。またブース訪問者にはAIPASの1ヶ月間無償使用の特典もあるので、AIPASの性能を見極める絶好の機会となろう。
なお、会期中にBLUE TAG社のセミナーが1月28日(水)11:35~12:05、1月29日(木) 13:00~13:45に予定されている。講演内容についてはnano tech 2026のWEBサイトで確認頂きたい。

(注)図はBLUE TAGから提供された。

小間番号 : AT-K01

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